「痛み」は悪いものではありません。
体に何かが起きていることを教えてくれる「体の声」です。
 

たしかに、何も悪くなければ痛みが起こることはありません。

だから痛みがあるというのは体に何かが起きている。
でもそれは必ずしも悪いことばかりではありません。
 

たとえば筋肉痛。
運動をしたあとに筋肉痛になったことはあるとおもいます。

筋肉痛は筋肉が炎症を起こしているのですが、これが回復していく段階で筋力が強化されます。

この痛みを薬でむりやり消そうとすることはそんなに意味がないことはわかると思います。
 

体には自分自身を治す力があります。
痛みが起きても治っていくのが普通です。

痛みがあると不安になるのはわかります。
しかし過度に不安がるのは自律神経を乱し、回復を遅らせてしまうことにもつながります。
 

痛みは感覚ですので、その痛みはその人にしかわかりません。
どれだけ医学が進歩しても検査では原因をつきとめられない痛みもあります。

最終的には個人個人が人生の経験の中で、痛みと回復の経験を積み、ある程度は自分でも推測できるようになるべきだと思います。
「ああ、この痛みは大丈夫なやつだ」というように。
 

生きている限り痛みはついてまわります。
痛みが起きるたびに不安になりすぎていると気持ちが持ちません。

お医者さん任せにしすぎず、痛みと(時分の体と)真剣に向き合うことが大事だと思っています。