こんにちは、鍼灸整体院 吉祥寺悠心堂の稲田です。
今回は「老化をデザインする」をテーマに書いていきます。
体に不調があるとき、それを正常に戻そうと躍起になることがあります。
たしかに「痛み」は何か異常が起きていることを教えてくれているサイン。
だから痛みの原因をつきとめ、その痛みを消すための施策をおこなうことは大事です。
しかし、目の前にある問題をただ潰していくことが正解になるとは限りません。
たとえば「血圧」。
血圧が高くなると脳卒中などのリスクが高まります。昔はこの病気で亡くなる人が多かった。
血圧の基準値がどんどん引き下げられ、いまでは収縮期血圧130くらいなっています。
だからすぐに血圧を下げる薬が処方されます。
そのおかげで脳血管障害による死亡リスクは減っています。
でもそれが本当に正しいのか?
血圧が高くなるのは理由があります。
一番本質的なものは老化。これは避けようがありません。
老化が原因とはいっても、それには理由があります。
血管が硬くなっていたり、血液の粘度が上がっていたり。
そのような理由があるから血圧は上がっている。
むしろ、いまの体の状態で血圧が上がることは必要なことでもある。と言えるわけです。
それを薬でむりやり下げちゃっても大丈夫なのでしょうか?
それはそれで別の問題が起きる可能性もあるわけです。ここでは何とは言いませんが、GoogleにBANされるのが嫌なので。
目の前の問題をただひたすらに解決すれば、いつか完璧になる。
そう思ってしまうかもしれません。
でも人間はいつか必ず死にます。
健康状態を完璧にすれば死なない、なんてことはありません。
最期、どんな形で死んでいきたいのか。
私は、最後まで自分の足で歩き、頭がはっきりした状態で死にたいで3す。
もし長生きしたばっかりに、寝たきりになったり認知症になったりしたくはない。
だからそういう風に老化しないように、運動したり商事に気をつけたりして「老化をデザイン」しています。
ただ長生きすればいいのか。
死ななければいいのか。
どんな生き方をしたいのか、どんな最期を迎えたいのか。
目の前のことに振り回されず、ちゃんと考えたほうがいいと思います。