こんにちは、鍼灸整体院 吉祥寺悠心堂の稲田です。
今回は「ゆがみ」をテーマに書いていきます。
整体なんかでは、よく「骨盤のゆがみ」なんていったりします。
それについてSNSなどでお医者さんたちが意見されることがあります。
「骨盤がゆがむってどういうことなんですか?」と。
これはなぜかというと、骨盤はゆがまないからです。
え?
どういうこと?
骨盤というのは骨です。
若い人の骨は多少の柔らかさはあるものの、「ゆがむ」というほど形が変わることはありません。
骨が「ゆがむ」ほどに形を変えている。
それはもう骨折です。
医学的にはこれが正しく、お医者さんたちはこれをいっているんです。
「整体」を生業にしている人の多くは国家資格を持っていません。(僕は持ってます)
お医者さんからすると、
「ちゃんとした医学知識もない人間が何を言っているんだ?」
となるのは当たり前といえば当たり前です。
普通、一般の方は詳しい医学知識はありません。
そんな方々にたいして「骨盤のゆがみを整えると痩せる」みたいないい加減なことをいっているのが巷の整体です。
そりゃお医者さんたちは起こりますよ。
僕も「ええ加減にせぇよ」と思ってますけどね。
そんなんで痩せるわけないやろ。
痩せたかったら食事制限、それ以外に痩せる方法ない。
話がそれました。
骨盤はゆがみません。
でも体はゆがみます。
体というか、骨格がゆがみます。
骨単体は硬いのでゆがみません。
だから骨盤もゆがみません。
でも、いろんな骨がつなぎあっている骨格は、そのつなぎ目の関節のねじれなどでゆがみを生じます。
アライメントが崩れるんです。
震災で傾いた家のような状態です。
骨盤もこのように傾くんです。
この状況を「骨盤がゆがんでいる」といっているんです。
一般の方にも感覚的に伝わりやすいように。
お医者さんからしたら。
医学的には正しくない表現です。
ただ、一般の方からすると、
骨盤のアライメントの崩れが原因で起きている腰痛が、整体で治るならそれで良くないですか?
それが骨盤のゆがみを直したから、腰痛が治った。
それで良くないですか?
僕はそういう整体をしているし、それで伝わるなら「骨盤がゆがむ」といいます。
たとえそれが医学的には正しくないとしても。
すべての一般の方が、正しい医学的な知識を持つのは無理です。
だからこそ僕らのような国家資格をもった専門家がいる訳です。
一般の方にわかりやすいように「骨盤がゆがんでいる」ということがそんなに悪いことでしょうか?
僕はそうは思いません。
でも「骨盤のゆがみを直すと痩せる」はウソです。
体型は変わりますけどね(一般の方はそれを「痩せる」と表現していることが多い)。
話が支離滅裂となってきましたが、
骨盤はゆがまないけど、骨格はゆがむ。
「ゆがみ」というのは骨格のアライメントが崩れているということです。