こんにちは、鍼灸整体院 吉祥寺悠心堂の稲田です。
今回は「体の柔らかさ」をテーマに書いていきます。
「体の柔らかさ」というとどんなことをイメージされますか?
多くの人は「体が柔らかい」というとこんな風に思うのではないでしょうか。
・前屈したら手が床にペタッとつく
・開脚したら脚が180度開く
こんな感じ。
たしかにこれらも「体の柔らかさ」です。
そして「体は柔らかいほどいい」と思っている人も多いですが、実はそう単純な話しではありません。
上記の柔らかさは「体の動きの柔らかさ」です。
この「動きの柔らかさ」はある程度柔らかいに超したことはありません。(柔らかすぎるのはかえってよくない)
では他の「柔らかさ」とはどんなものなのか?
それは女性に多いのですが、
・関節を支える靱帯がゆるい
・筋肉が弱い
生まれつきこういったタイプの人がいます。
こういったタイプの人は、
・ひじひざの過伸展
・側湾症(支える力が弱いから背骨がぐにゃっと曲がる)
このような症状が現れます。
これも「体が柔らかい」からこそ起こる症状です。
でもこのように靱帯がゆるくて関節が柔らかすぎる人でも「体の動きはかたい」ということがあります。
関節が柔らかいのと、動きが柔らかいのは別の問題なんです。
そこでさらに問題になってくるのが、「柔らかいほどいい」と重いこんでいること。
動きがかたいから柔らかくしようと、ストレッチやヨガをがんばってしまう。
しかし残念なことに、関節がやわらかいのに動きがかたい場合は、ストレッチやヨガではよくなりません。
そのようなケースは体の動きの中心部分である仙腸関節がロックしていることが多いです。
これはストレッチなどでは改善しないんです。
ジョギングなど、走ることで改善することはあります。
でも動きの中心部分が動いていないから、運動することで腰痛がおこることもあります。
こういうときはまずは整体することをおすすめします。
仙腸関節を整体して動きを回復させます。
そのうえで、ご自身で運動してもらう。これがベストですね。
「運動は体に良い」とわかっていても、好きな運動しかしないこともあります。
特に走るのが嫌いな人は多く、できるだけ走ること意外の運動でどうにかしようとすることが多いように感じています。
ストレッチやヨガが適切ではないのに、「柔らかいほど良い」と信じてがんばっている。
そういう人も少なくはないです。
でも、体は柔らかいほど良いというものではありません。
また柔らかさにも種類があるということを知っておいてください。