こんにちは、鍼灸整体院 吉祥寺悠心堂の稲田です。
今回は「腰痛と仙腸関節」について書いていきます。
人間の体の構造上、もう腰は痛くなっても致し方ないというくらいのものです。
腰痛は起こるべくして起きている、ということ。
その原因となるものの一つが「仙腸関節」です。これは本当に大きな要因になります。
仙腸関節は、骨盤の仙骨・腸骨の間にある関節で動きはわずかしかありません。
あまり動かない関節ではあるのですが、全く動かなくなると体への影響はとんでもないものがあります。
「腰」という字は「体の要」と書きますが、まさにこの仙腸が要の部分に当たります。
この仙腸関節、動きは少ないものの、どのように動くのかと言いますと。
立ったとき、座ったときで、角度が変わります。
しかしこれが座っているときに固まりやすい構造になっているんです。
座ったときの角度で固まった仙腸関節は、立ったときにも動かない。
それは立ち上がるときに腰が痛くてスッと伸ばせないという状態を生みだします。
現代の生活様式は座っていることが多いです。
だから仙腸関節は固まりやすい。だから腰痛で悩んでいる人は非常に多い。
固まった仙腸関節を動くように直す方法は、まわりの筋肉や靭帯の緊張をゆるめて、股関節の動きも改善させます。
そのように下準備をしてから仙腸関節そのものを動かすように調整していきます。
慢性的な腰痛はもちろん、ぎっくり腰を繰り返す人は、ほぼ確実にこの仙腸関節がガチガチに固まって動いていません。
なので、この仙腸関節の状態をきれいに直すことで、慢性的な腰痛や繰り返すギックリ腰から解放されることもあります。