こんにちは、鍼灸整体院 吉祥寺悠心堂の稲田です。
今回は「筋トレと筋肉」について書いていきます。
そのクライアントさんは20代男性。
筋トレをしすぎて腰が痛くなったと言って来院されました。
実は以前、学生時代から来ていただいていたんですが、社会人になられて環境が変わったことが一つの要因でした。
学生時代はスポーツ競技にかなり真剣に打ち込んでおられて、その競技特有の呼称で悩まれていました。
しかし引退して社会人となって、今度は筋トレに打ち込むようになられたようで。
同じ運動とはいえ、スポーツ競技と筋トレでは体の使い方が違います。
今回はその違いによるものからの腰痛でした。
筋肉がガチガチになっていた
体を見せてもらうと、特に太ももの筋肉がガチガチになっていて、股関節の動きが制限されていました。
筋肉というのは、力が入っているときは収縮してかたくなり、力が抜けるとゆるんで柔らかくなります。
でも筋トレで力を入れ続けた結果、筋肉が収縮したままゆるまなくなっていました。
これは筋肉の特性なので仕方ないといえば仕方ないのですが、ここがスポーツ競技と筋トレの違いです。
スポーツ競技も筋肉を使いますが、それは「動き」がメイン。
対して筋トレは筋肉を収縮させることがメイン。
スポーツ競技なら収縮と弛緩を頻繁に繰り返しますが、筋トレは収縮ばかりです。
だから筋トレの後はストレッチをして収縮を抜いてあげないと今回のようにガチガチになったまま体の動きに制限をかけてしまいます。
今回の腰痛はその状態を教えてくれていたSOSサインですね。
施術は、股関節まわりの筋肉は20種類くらいあるのですが、股関節を動かしながらどれが硬いのかをチェエクしながらゆるめていきます。
20代と若いし、そもそも筋トレのやりすぎでガチガチになっているだけなのですぐにゆるんでいきました。
そして股関節・太ももの筋肉がすべて弛んだら、腰全体にあった痛みもきれいに消えました。
今後はちゃんとストレッチをしていれば、同じような腰痛は起こりにくくなります。
というのもいくらストレッチしても、疲れが溜まりすぎるとゆるまなくなってくるんですよね。
そういうときが施術を受けるタイミングということです。