こんにちは、鍼灸整体院 吉祥寺悠心堂の稲田です。
今回は「認識のちがい」をテーマに書いていきます。
整体で体の状態を伝えるとき、できるだけ専門用語は使わず、わかりやすい表現を心がけています。
しかし、先日、
一般の人はそう思っているのか!
と衝撃を受けたことがありました。
それが股関節についてです。
でもその前に、その話に繋がった流れの「仙腸関節」についての話から。
仙腸関節というのも、つい普通に使ってしまっていました。
そのときに「仙骨と(内臓の)腸がつながっているんですか?」と質問を受けました。
その方は仙骨は知っていたけど、仙腸関節は知らなかった。
人それぞれ、知識の量はちがうので、当然このようなことはあるわけです。
で、仙腸関節なのですが、
仙骨と、腸骨とのつなぎめ。
これが仙腸関節になります。
「腸骨」というものをご存知なかったんですね。
その流れで、「腸骨と大腿骨のつなぎめが股関節です」といったんです。
でもこれもなんか話が通じない。
よくよく聞いてみると、大腿骨のでっぱっているところを股関節と認識されていたそうです。
確かに体表からは一番認識しやすい部分で、僕らもその部分を指標にします。
しかしそれは骨であって関節ではない。
僕らにとっては当たり前すぎてその発想は絶対に出てこない。
ここにむちゃくちゃ認識のずれが起こってるんだなと感じました。
骨格や関節、筋肉は、詳しい人の方が少数なわけです。
最近はいろんなところで部分的なキーワードだけを聞いて覚えている人も多いので、なんかつい「その言葉を知ってるならこれも知っているだろう」と勝手に思い込んでいました。
いやいや。
お笑い芸人のアンジャッシュというコンビのネタみたいになってましたよ。
前提条件がわからない中で説明するのって大変ですね。
もっと伝え方を考えないとなぁ、と思った出来事でした。