こんにちは、鍼灸整体院 吉祥寺悠心堂の稲田です。

今回は「外反母趾」をテーマで書いていきます。
 

足の親指の付け根がボコっと出てくる外反母趾。

これって親指の付け根が腫(は)れてきていると思っている人が多いです。
 

「え? 違うの?」

って思いませんでした?
 

たしかに見た目には腫れているように見えます。

でも実は違うんですよ。

あれって、足の形が崩れているんです。

足が壊れているといってもいいと思います。
 

足というのは2階建ての家のような構造になっています。

外反母趾になっている人の足は、その2階部分が地震で崩れ落ちて横に押し出されているんです。
 

腫れているのではなく、崩れた足の骨が横に押し出されている。

ではなぜ足が崩れるのかというとその原因は立ち方歩き方です。
 

足の構造的に、外側(薬指・小指)に体重が乗るのが安定します。

楽に立つ歩くができるんですね。だから無意識のうちに外側に体重が乗ることが多いです。
 

楽だというのは一見いいように思いますが、でもこれがずっと続くと足が外側に倒れていき2階部分が崩れ落ちます。
 

足が崩れ出してからまだそんなに時間が経っていなければ、足の形を調整して直す
ことができます。

でも時間が立ちすぎていると、骨や関節が変形してしまうので、そうなったらもう形を直すのは難しいです。
 

でも周りの腱や筋膜の癒着をはがしてあげると痛みは少なるなることが多いです。
 

外反母趾がひどくなって痛みが出てくると、内側(親指・人差し指)に体重を乗せるのが難しくなります。

本来は歩く時に内側に体重が乗って地面を蹴らないといけません。そういう歩き方をしていないから外反母趾になるんですが、原因を直そうとしても痛いからできないというもどかしいことになります。
 

まずは少しでも痛みが緩和するように整体して、そのあと少しずつ正しい歩き方をしていく。

外反母趾は長年かけてなっているものなので、改善には相応の時間がかかります。

大変ですが、歩かないと歩けなくなってしまいます。それでは「人生の質(QOL)」が著しく下がってしまいますのでできるだけ悪化させないよう頑張りましょう。