こんにちは、鍼灸整体院 吉祥寺悠心堂の稲田です。
今回は「歩き方」をテーマに書いていきます。
あなたは歩いているときに意識していることはありますか?
また、「正しい歩き方」と聞いたらどんなことを思い浮かべるでしょうか。
一般的には、地面には踵(かかと)からついて、足の外側に体重が乗りながら、最後は親指の付け根で地面をける。
こう認識している人が多いと思います。
僕はこれはこれでちょっと違うと考えているのですが、その話はまた機会をあらためて。
今回はあまり語られることのない視点のお話です。
歩く時に意識するのは足のウラではない
たくさんのクライアントさんと関わってきて、感覚的に感じることがあります。
それは多くの人が歩く時に意識しているのは「足のウラ」だということ。
足のウラのどこで接地して、どこで地面をけるか。
でも残念ながら意識が足のウラにあるうちは正しい歩き方はできません。
じゃあどこを意識したらいいのか。
それは「丹田(たんでん)」です。骨盤の中ですね。
体の重心になるところです。
おヘソの下あたりで、前後の中心あたり、仙骨の前あたり。骨盤の中。
『重心』なので、明確な部位があるわけではありません。
それこそ意識するしかありません。
歩くとき、この重心がブレないように、その重心を前へ進めるように足を動かします。
足で漕いで前へ進むような感じですね。
足はあくまで重心を前へ進めるためのパーツでしかありません。
これが足に(足のウに)意識がいっていると、重心がブレブレになってしまうんですね。
多くの人はどちらかに傾いたまま歩いている状態です。だから骨盤も傾きます。そして体がゆがみます。
重心を意識して、その上に乗っている背骨の状態を意識して、左右の足が同じように真っ直ぐ前に動いているのを意識して……
そうやって正しい歩き方をしていると、それだけでも体のゆがみが解消されていきます。
僕は片道20分ていどの通勤で、歩くことでメンテナンスをしています。