こんにちは、鍼灸整体院 吉祥寺悠心堂の稲田です。
今回は「東洋医学」について書いていきます。
僕の持っている国家資格、鍼灸師・按摩マッサージ指圧師はいわゆる「東洋医学」に分類されるものです。
東洋医学に対してあるのが西洋医学。
西洋医学というと一般的な解釈だと現代の日本の病院で行う医療のことを指していると思います。
病院での治療=西洋医学、で結果が芳しくなかったために、対する東洋医学に頼ってみよう。
東洋医学といえば鍼灸でしょ。という流れが考えられます。
東洋医学まで移行するかどうかはさておき、医療に対する認識は、日本人の多くの人がこのような考え方なのではないでしょうか。
でも僕の考えはちがっていて、東洋・西洋に分けるのではなく、現代・古代に分けるべきだと考えています。
昔も今では医療の形は大きく変わりましたが、人間の体はほとんど変わっていません。
その時代その時代で、技術や素材やテクノロジーでできる最高の医療が行われていたはずです。
古代は移動手段も乏しかったためにそれぞれの地域で独自の文化が発達し、その文化に合わせた医療が発達していました。
それが東洋医学であり、西洋医学だったわけです。
科学の進歩に伴い、昔は助かることはなかったたくさんの病気が治るようになっています。
でも、古代に発展した、その時代にできることでの最高の医療が現代では役に立たないのかというと、そうではないと思っています。
僕が整体を通じて人体への理解を深めていけばいくほど、古典の「ツボ」や「気」の意味がわかってきたような気がします。
それらは決して超能力的な、スピリチュアル的なものではありません。
その当時にわかっていたこと、知識で、その現象を表現するために用いていた言葉だということ。
東洋医学は魔法のようなものでは決してないですし、東洋西洋と分けることもナンセンス。
ただ目の前にあるクライアントさんの体と向き合い、いかに良い状態へと導いていくのか。ただそれだけのことなんです。