「骨盤は歪まない」

たまにお医者さんや専門家がこのような主張をされていることがあります。
 

これって『骨盤』をどうとらえているかで変わってくると考えています。

医学的知識がしっかりしている人は「骨盤=骨」だということを知っています。この認識だと骨盤は歪みません。
 

でも一般の方が認識している骨盤って「ズボンがひっかかる骨」くらいのものではないでしょうか。

身体の中で、その骨がどのような構造をしているのかはたぶんわからないと思います。
 

でもその「ズボンがひっかかる骨」の高さが、お風呂上がりに鏡でみて左右でちがうことに気が付いたりすることもあります。

足の長さも左右でちがうことは珍しいことではありません。
 

このようなことから、一般の方からすると「骨盤は歪む」といわれても疑わないと思います。
 

実際には骨盤自体は歪みません。

でも骨盤にある関節(仙腸関節・股関節)が関わることで、骨盤は傾きます。

この傾きによって、身体の軸はすれるし、ズボンのひっかかる骨の高さが変わります。

このようなことが腰痛の原因になったりするのです。
 

一般の方にとっては「歪む/歪まない」の厳密な定義なんてどうでもいいと思っています。

症状を改善して快適な日常をすごすことができれば。
 

ただ、この「骨盤の歪み」が悪用されているように感じる場面があります。

「骨盤矯正」というインパクトのある語句で、症状の改善やダイエットをうたう。

しかしそこに医学的にちゃんとした理論や根拠はなく、効果もないようなものです。
 

そりゃ、こうしたものを見たお医者さんは「骨盤は歪まねぇよ!」って言いたくなります。
 

骨盤は歪むのか? 歪まないのか?

という話しの結論をあらためて。
 

骨盤は歪まないけど、関節が関わることで骨盤は傾く。

そしてそれが「身体の歪み」をつくり腰痛などの原因になりえる。
 

ということになります。