『骨盤のゆがみ』は妊娠に良くなさそうなイメージありませんか?
当院でも妊娠を希望されている方への施術では『骨盤調整』をしています。
 

『骨盤のゆがみ』という言葉の意味

すみません。いきなり話し、脱線します。
『骨盤のゆがみ』と言うと、「骨盤はゆがまない」という反論をするお医者さんがいたりします。

この場合、「ゆがむ」という言葉が指す意味が違っていたりします。
僕がいう『骨盤のゆがみ』は一般の人がイメージしやすいから使っているもので、厳密には『骨盤の傾き』です。

この『骨盤の傾き』は骨盤単体で起こるものではなく、支えている脚と上に乗っている背骨との位置関係の狂いによるものです。
すなわち身体全体でいうと「ゆがんでいる」のです。

『骨盤のゆがみ』、この表現は「わかりやすいから」という理由だけで使用していることをお伝えしておきます。
まあ一般の方にとってはそんな細かいことはどうでもいい話なのですが。

すみません、戻ります。

「妊娠すると子宮は大きくなる」と、いうことは?

妊娠して赤ちゃんはどんどん大きくなっていきます。
妊婦さんの「お腹が大きい」という状態は赤ちゃんが大きくなったからですね。

子宮は赤ちゃんが大きくなるのと合わせて大きく膨らんでいきます。
それは風船とよく似ていて、まさに子宮も風船のような形状をしています。

さて、この風船のような子宮ですが、お腹の中では『口(くち)』の部分がしっかり固定されています。
『袋』の部分は妊娠すると大きく膨らむことができるように、固定は少しだけでほぼフリーな感じになっています。

袋の部部は通常前方に倒れるようになっています。
しかしこれが後ろに倒れることがあり、その状態を『子宮後屈』と呼びます。
これも妊娠しにくい要因に挙げられることがありますね。

そして口の部分はしっかり固定されています。
『靱帯(じんたい)』という硬いスジで骨盤に固定されているんです。

そうなんです。その固定している骨盤が傾くと子宮にも大きな影響があるんですね。
生理痛のとき、お腹や腰が痛くなる人がいます。
その痛くなる部分は子宮が固定されているところと関連がある場合が多いのです。

『お弁当』をイメージする

『お弁当』をイメージしてください。

お弁当をカバンに入れて学校にいきます。
でもそのお弁当がカバンの中で斜めになっていました。

お昼休み、お弁当のフタを開けたら……、
ご飯やおかずが偏っていた。
そんな軽々は誰にでもあるのではないでそうか?

お腹の中でも同じようなことが起こっていると思ってください。
傾いた骨盤の中におさまっている内臓(子宮や卵巣など)は、骨盤が傾いたら不必要なストレスがかかっているんです

骨盤がゆがんでいても妊娠はする

実は、大なり小なり、骨盤はみんなゆがんでいます。
逆にゆがんでいない人はいないと思ってください。

全ての人の骨盤はゆがんでいるんだけども、それでも妊娠している人はごまんといます。
骨盤がゆがんでいることが妊娠できない理由ではないのです。

それでも。
骨盤がゆがんでいるようりは、ゆがんでいないほうがお腹の中の環境がよいことには間違いありません。

少しでもお腹の中の環境が良くなるように。
子宮や卵巣がストレスなく働けるように。

そう思って骨盤のゆがみを整えています。